WordPressが重い!サイト表示速度が遅いとき試したい高速化対策【初心者向け】
2018/10/15
前回PHP7へのバージョンアップで高速化 で、WordPressのPHPバージョンアップをし、スピードとしてはかなり速くなったのを体感していると思います。
さて、速くなったといっても、まだ表示速度が何となく遅い、やぼったいと感じている人は、もうちょっと手を加えて体感的に表示速度を改善しまいましょう!!
ホームページ表示速度改善でWordPressのスピードを左右する原因要素の洗い出し
まず、サイトの表示速度に影響を及ぼしている要素を洗い出してみると、4つの要素にまとめられます。
- キャッシュの使用
- ソースの記述内容の見直し
- WordPressの大掃除
- 画像の読み込みの最適化
正直に言おう、キャッシュの使用やソースの記述内容の見直しは、めっちゃ効果的!!
ただし、前回のPHPバージョンアップでも書いたとおり、キャッシュは大抵トラブルの大元になることが多いです。
さらにソース記述の見直しも、WordPressのテーマをカスタマイズできるだけの知識がある場合のみです。しかも最近のテーマはSEO対策がしてあったり、ソース構造の最適化がシステム的に組み込まれてたり、ヘッタークリーニングが自動になってたりと、かなりテクニカルな事をしていることが多いです。
Google PageSpeed Insightsでチェッカーに引っかかったとしても、いきなり手を突っ込むのはちょっと無謀です。SEO対策をしているテーマは、そうしている何かしらの理由があるわけで、そこをよく分かんないで下手にいじると、後でひどいしっぺ返しを食らうというのが私の経験ですよwww。
なので私個人としては、動的・静的含めてキャッシュの使用とソースの記述内容の見直しは、よほど切羽詰まってるか、よほど自信がない限り、手を出さないことをおすすめしますwww。
いやぁ~マジで、ひどい目にあうからやめた方がいいって!!
それより私みたいな初心者に毛が生えたぐらいの人は、これから下で説明する方法をまずは試した方がいいっすよ、ホント。
遅いWordPressの大掃除
ページ数がそこそこ多くなってくると、それなりにいらないものをWordPressの中にため込んでたりページに本質的に必要ないものを入れ込んだりということを気がつかないうちに結構やってます。
初心者でWordPressを使うのも初めてって人は特に最初の頃からああでもないこうでもないとトライ&エラーを繰り返してて、今でこそそれなりに知識がついてきたけど、最初の頃の残骸が残ってたりしてね、見なかったことにしときたいってことあるよねwww。
さて、ワードプレスそのものは、ページを表示するまでにそのページデータを作るのにいろんなことをやってます。PHPデータをつなぎ合わせてたり、様々なプログラムを実行したりして、データベースからデータを取り出して処理しているわけです。当たり前のことですが、それらの処理の一つ一つの速度を上げてあげることが今回のミッションなので、まずはそれらを阻害しそうなごみ取りから始める必要があるわけです。
WordPressのプラグインのチェック、見直し
まず、一番簡単で確実な方法として、インストールされているプラグインが、動作を重くしていないかどうかを確認します。
データ量が多くなってくると、全く使ってないプラグインそのものも重さの原因になる事があるので、本当にいらないプラグインは最終的に削除してしまった方がいいかも。ただし削除してもデータやファイルが残る場合があるので、アンインストールの方法をしっかり確認してから行ってください。
さて、一番簡単なチェック方法は、プラグインを「停止」してみることです。
停止してみてページの表示スピードに変化が出てくれば、そのプラグインが処理を重くしている可能性があります。
問題なければまた「有効」に戻してくださいね。
特にこの2つのプラグインは動作が重くなるので有名ですよ。
All in One Seo Pack
WordPress Popular Postsはページ内の人気記事ランキングのプラグイン。
All in One Seo Packは最低限設定しないといけない必須プラグインとして紹介されていることが多い、SEOの設定を簡単に行ってくれるプラグインです。
実はこのプラグインの機能だけが唯一絶対じゃなく、似たような機能のプラグインは結構あります。テーマによってはこの2つの機能が元々組み込まれているテーマもあったりします。また、○○Packというパッケージ型のプラグインにもよく見ると中に同じような機能が組み込まれていることがあり、複数がダブっていることもたまにあったります。それらがお互いに干渉している可能性もあるので、要チェックです。
絶対これじゃなきゃダメっていうのは、プラグインに関していえば無いです。世界中に無数にプラグインはあるので代価品はいくらでもあります。
ぜひ一度プラグインの整理をしてみてください。
WordPress内のいらない余計なコードを取り除く
これはPHPのソースの記述を直すという意味じゃないですよwww。
外部との接続をしているASP広告のなどのコードや重いウィジェットなどのことです。
外部からの画像呼び込みなどをして表示をしているバナーが重い場合は、そもそもこちらの問題じゃなくて、提供している外部サーバーの問題です。通常何もしてなければページの表示というのは、全部のデータや画像・CSS・スクリプトが全て読み込まれてから表示されます。なのでバナー広告などの表示速度が遅いとページ全体の表示が遅くなる可能性があります。
また、意外とウィジェットが重いケースががあったりします。これは外してみて確認するしかないんですが、意外と盲点なので要チェックです。
クリック率の低い広告や効率の悪いバナーを削除する。
ウィジェットの表示速度のチェックをする。
効率の悪そうなウィジェットを削除、または入れ替える。
以前はとにかく1ページに多く露出することが重要でしたが、今はいかにシンプルな構成にするかがトレンドです。
一度チェックしてみてください。
レンタルサーバーやプランを見直す
これは最悪のケースですが、そもそもサーバーの性能が低く、処理速度が遅いという場合、サーバーの引っ越しを考えないといけないかもしれません。
最近の有名レンタルサーバーでは、そんなに違いはないというのが私の感覚なんですが、同じレンタルサーバーでも、格安のプランからその一つ上のプランに乗り換えるだけでも格段の違いがある場合があります。
ロリポップだと、ライトプラン → スタンダードプラン。
エックスサーバーだと、X10 → X20。
まあ、エックスサーバーはそんなに違いはないんだけどね、元々ちょっと値段も高めだからしっかりしてる。
よく聞くのはロリポップは低価格なので、最初は良いけどアクセス数が多くなってきたらエックスサーバーに乗せ換えた方がいいといわれますが、私の感覚ではちょびっと速いぐらいですかねwww。
私がロリポップのスタンダードプランで運営しているサイトで月10万アクセスぐらいのサイトがいくつかありますが、まだ全然平気。それ以上になったら考えた方がいいのかな? 正直エックスサーバーの方でも同じぐらいのアクセス数のサイトがあるんだけど、似たり寄ったりって感じですwww。
アフィリエイトのサイトなんて、そんなにアクセス数稼げないっすよwww。これ以上のアクセス数の増減がある優秀なサイトの場合、考えればいいレベルの話かもしれないですね。
さらに言えば、もっと特殊なサーバーを使うっていう手もあります。このサイトはFUTOKAを使ってますし、KAGOYAという選択肢もあります。
アクセス数に対して変に速いところがあったり、他のサーバーと混雑する時間帯がちょっと違ってたりするので、使い方次第です。
ちなみにこのサイトでは結構赤裸々な実体験も書いちゃおうと目論んでいるので、NGが少ないFUTOKAで作ってますよwww。これも使い方次第(?)ですwww。
>> ロリポップ! >> エックスサーバー >> FUTOKAレンタルサーバー >> カゴヤのレンタルサーバー
余計なリビジョンなどのデータを消す
WordPressの場合、気がついたらリビジョンが100超えてたとか、下書きやゴミ箱に削除したファイルがごっそり残ってたなんてことが結構あります。特に直接ワードプレスで文章を書いてる人なんかはこの傾向が強いですよね。
この削除データや保留データが溜まってくると、このデータはすべてデータベースに保存されているので、WordPressの処理が遅くなっていきます。
これを全部自分の手で削除していってもいいんですが、結構大変!!
自動でやってくれるプラグインがあるのでそっちにお願いした方が楽です。
「 Optimize Database after Deleting Revisions 」
このプラグインは便利で超おすすめです。
私は必ず最初のセットアップの段階でWordPressにインストールするプラグインの一つになってます。
ただ全部英語なのでちょっととっつきにくいかな? でも一度セットアップしてしまえば放っておいてOK。余計なゴミデータをクリーニングしてくれて、データベースを常に最適化してくれているので重宝してます。
結構頻繁にバージョンアップもしてるので、セキュリティ的にもプラグインの相性的にもいいと思いますよ。
意外と使い方が分かんないって人が多いので、詳しい使い方についてはWordPressの自動リビジョン削除でサイトを軽くするDB最適化プラグイン!で説明してるのでチェックしてください。
画像の読み込みの最適化
いよいよ画像関係です。
普通に考えて画像が一番容量が大きいので、画像の容量が大きいほど、読み込むのに時間がかかるのは分かりますよね。
最新のHTML規格では、CSSスタイルシートが別ページ保存されるようになったせいか、標準ではすべてのデータが読み込まれた段階で表示装飾がされてから表示されるという構造になっているようです。試しに巨大なバックグラウンド画像を張り付けて表示すると、そのバックグラウンド画像を呼び込むまでしばらく何も表示されないということが起こります。
なので、ページに貼り付けられている画像のサイズ容量というのは結構重要なポイントです。
画像の横幅サイズは大きくても1000px~700pxまで。
画像は圧縮して小さくする。
画像の容量を小さくするor最適化する
画像をアップロードする時に自分で画像を圧縮するのはちょっと無理www。
そういう画像の圧縮には対応しているプラグインがあります。
「 EWWW Image Optimizer 」
これ、相当が便利です。
これもプラグインですが、画像をアップロードする時に自動で圧縮してくれるだけじゃなく、すでにアップロードされている画像もまとめて圧縮してくれます。画像サイズや解像度を加工してアップロードした画像もさらに圧縮してくれるので、かなり便利ですよ。
実際Google PageSpeed Insightsで画像が大きいとチェックが出てても、どの画像なのかよくわからなかったり、大きい画像が元々テーマの中に組み込まれている画像だったりすると、探すだけでも一苦労ですwww。
これも私はセットアップの時に最初に入れておくプラグインの一つです。
最初に一発サーチしてしまえば、解決するので、ぜひ使ってみてください。
画像の読み込みを遅延させる、順番を変える
遅延ロードという方法で、テキストやCSS、スクリプトを先に読み込み画面に表示し、画像を後回しにするっていう手法です。この方法を使うと、表示スピードを感覚的にアップさせることができます。
実際には最初にすべての画像を読み込むのではなく、スクロールサイズを指定し、そのエリアに近づいてきたものから順次読み込みを行うという方法なので、最初は全体の前半一部だけが表示されます。スクロールしていくと、順次画像がロードされるので、この動きがなんか嫌! っていう人は向いてないかも。
ただ、画面になんにも出ないで数秒待つより、何かしらテキストが先に出てくるので、イライラがないのは良いですよwww。
これもプラグインで設定できます。
「 BJ Lazy Load 」
私もこのサイトで BJ Lazy Load を使ってますので、こんな感じかぁってのを確認してみてくださいwww。
トップページが分かりやすいと思うので、回線が混みあっている時間帯(0時前後)にトップページを見てください。
こんな感じですwww。
私がいいなぁって思ってるのは、アフィリエイトなどの広告コードやバナーなどを最後にロードするように設定できたりするのが気が利いていいっすよ。
ただ注意してもらいたいのは、検索エンジンが巡回してきたとき、後から呼び込まれる画像は今のところ認識してないみたいです。SEO的にはどうなんだろうと思ったんですが、検索順位や検索結果については特に影響してないみたいですね。どういうアルゴリズムになってるのかはよく分からないですが、全ページすべてが画像ということでなければ特に問題は無いようですwww。
プラグインを有効化したら、
[ツール] → [BJ Lazy Load] で変更を保存してください。
基本的には全部 Yes で、OK。
Threshold は適応画面サイズなので、400ぐらいにしとけばいいと思います。
Use low-res preview image だけは、ちょっと面倒なので No にしといた方が無難かな。
YouTubeの動画を最適化する
YouTubeの動画が埋め込まれていると、表示スピードが遅くなる場合があります。
YouTubeの画像埋め込みを頻繁に行っている場合はサムネイル画像やプレビュー画像と動画を入れ替えという方法があります。
残念ながら、私、使用頻度が低いというか、全く動画を使ってないのでこのプラグインを知りませんでした。
これは他のブロガーの人に教えてもらったプラグインです。
「 Lazy Load for Videos 」
YoutubeやVimeoの動画をプレビュー画面に置き換えて、クリックされたときに動画が読み込んでくれます。
これも設定方法が全部英語なので、近いうちに設定方法を別ページで紹介しますね。
まとめ
キャッシュを使わない、感覚的に表示が速くなったと感じられる方法はまだまだあると思います。
一応今回の方法は PHP7 にも対応していて、私自身インストールして使ってても問題がないものだけをピックアップしてます。
圧縮プラグインなんかは、JavaScriptがうまく動かなくなったり、動作がおかしくなってしまうものもあるので、いろいろ挑戦するのは良いですが、私は画像だけにしてます。気をつけてください。
読み込み速度が速くなると、直帰率がかなり低くなります。
良い記事を書いても読んでくれないんじゃ元も子もないですからねwww。
ぜひ表示速度にはこだわってください。